安田定則宛伊地知正治書翰

画像
  • 拡大・透過表示
  • 連動表示

伊地知正治 いじちまさはる

文政11(1828)年~明治19(1886)年

明治時代前期の政府官僚。薩摩藩出身。政局に登場したきっかけは、明治元(1868)年の戊辰戦争で東山道先鋒総督参謀となり、江戸攻撃の「東征軍」指揮者として活躍したことにあった。この結果、「東北平定之功」により、永世禄高千石を下賜された。その後、同5(1872)年に、教部省御用掛として、官僚としての第一歩をふみ出し、同7(1874)年には、参議兼地方官会議議長、翌年に一等侍講、修史局副総裁となった。さらに、同10(1877)年には、修史館総裁に昇進している。同17(1884)年に伯爵をうけ、また、同19(1886)年には、宮中顧問官をつとめた。なお、戊辰戦争の従軍日記として「伊地知正治日記」があり、維新史の研究史料として重要である。