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エラスムス校注によるギリシャ語新約聖書(初版)[聖書の一部を掲載]
書名 | Novum instrumentũ[m] |
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著者名 | Erasmus, Desiderius (ed.) |
出版地 | Basileae [Basel] |
出版者 | Ioannis Frobenij [Johann Froben] |
出版年 | 1516 |
配架場所 | 上ケ原貴重図書 |
請求記号 | 225.4:71 |
関西学院が『聖書』を特に重視するのは、そのよって立つプロテスタント・キリスト教の基本である「聖書のみ」という宗教改革者たちの信仰をその原点とするからである。宗教改革者たちは母語で聖書テキストが読まれるべきであると主張し、自ら翻訳活動に従事し、そしてその際に原典となる本文の確定のために人文主義者たちの研究成果を大いに活用したのである。熱心なカトリックであったエラスムスは、その人文主義的な立場から新約ギリシャ語原典の校訂を行い、その成果を出版した。本学図書館には1516年の初版が収められている。当時の人文主義者の学術的な態度を通して、聖書本文を確定するという、近代聖書学研究の端緒となる貴重な業績を知ることができる。