ホーム > 制作にあたって

制作にあたって

関西学院大学図書館は、所蔵する図書・資料の中から、きわめて貴重な図書・資料や劣化の進んだ状態のものを選び、デジタル化を順次進めています。さらに、それらのデジタル化した図書・資料の中から、大学図書館のホームページに掲載することが相応しいものを選び、「関西学院デジタル展示」として公開しています。現在、関西学院の学生会、出版部、新聞部、新聞総部の同窓生からなる関西学院新聞タテの会のご協力を得て制作した『関西学院新聞』を公開し、閲覧に供しています。

今回、新たにデジタル展示するのは「関西学院と聖書」と題した聖書資料の展示です。まず貴重な聖書として、1)『グーテンベルク42行聖書』(ホセア書11章8節以降、ヨエル書1-3章)(1455?)、2)コーベルガー版『ラテン語聖書』第3版(1478)、3)エラスムス校注による『ギリシャ語新約聖書』初版(1516)、4)エラスムス校注による『ギリシャ語新約聖書』第2版(1519)、5)デンマーク語訳『クリスチャン四世聖書』(1633)、6)ベッテルハイム訳『使徒行伝』(『もつはらつかひどものおこなひのでん』(1874)があります。

また、日本の貴重な聖書として、7)ヘボン・ブラウン訳『新約聖書馬可傳福音書』(1872)、8)ヘボン・ブラウン訳『新約聖書約翰傳福音書』(1872)、9)『舊約聖書約拿(ヨナ)書、哈基(ハガイ)書、馬拉基(マラキ)書』(1879)、10)『訓點舊約聖書民數紀略 : 完』(1882)、11)『訓點舊約聖書創世記 : 完』(1881)、12)『新約全書(新約聖書)』(前編)(1882)があります。

最後に展示するのは「関西学院ゆかりの聖書」であり、13)関西学院初代院長W.R.ランバス所蔵の『聖書』(1902?)、14)関西学院第二代院長吉岡美国所蔵の『聖書』(1893)、15)関西学院第四代院長C.J.L.ベーツ所蔵の『聖書』(1853?)があります。

この「関西学院と聖書」については、2001年度春季に大学図書館で開催した展示企画「関西学院と聖書」および2003年9月に丸善・東京日本橋店で開催した「近代の扉:関西学大学図書館所蔵資料展」(関西学院大学図書館館報『時計台』第73号〈特集号〉)に出品した聖書をもとに構成しました。

関西学院大学図書館は、今後とも建学の理念であるキリスト教主義に基づく教育・研究に資するため、聖書・祈祷書などの蒐集に努め、可能な限りデジタル展示を行いたいと考えています。

なお、このデジタル化事業は、平成16年度私立大学教育研究高度化推進特別補助金および本学総合教育研究室の公募研究プロジェクト2004年度研究費の支援により実現されたもので、そのデジタル化は同室技術員である深井純氏のご協力によるものです。また、このデジタル化およびホームページへの掲載について、ご理解とご協力をいただきました方々、関係機関に厚く御礼申し上げます。

2005年4月 関西学院大学図書館長 井上琢智

ページの先頭へ