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日本語訳聖書

訓点旧約聖書 民数記(略)

訓点旧約聖書 民数記(略)

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書名訓點舊約聖書民數紀略 : 完
出版地横濱
出版者北英國聖書會社
出版年1882(明治15)年
配架場所上ケ原貴重図書
請求記号222.1:454

解説

 幕末期、最初にキリスト教を受け入れた人々の中には旧武士階級が多かったようである。これらの人々にとって、慣れ親しんだ<読み言葉>のひとつは漢文であった。また中国ではすでに早くからキリスト教が伝えられ中国語聖書の翻訳もなされていた。関西学院の創立者たちも上海から転任してきた宣教師たちが中心であり、したがって漢訳聖書に返り点をうった「訓点聖書」が明治期初頭のキリスト教伝道活動においても積極的に用いられるようになった。現在一般化されているキリスト教用語は、この漢訳聖書~訓点聖書によって日本語化されたものである。聖書の日本語訳は新約から進められたので、旧約の部分はまずこの訓点聖書が最初に出版されたようである。その意味でもここに紹介する民数記(略)は、日本最初に出版された旧約書であったと言える。

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