経済思想家の手稿と自筆書簡

[Letter to] John Bowring, July 1 1834

J. S. ミルのバウリング宛自筆書簡

このバウリング宛書簡は、おそらく1834年の7月1日付け書簡であり、 Additional Letters of John Stuart MillCollected Works of John Stuart Mill, vol. XXXII, 1991)に収録・公刊された段階ではアムステルダム大学の Arnold Heertje の所蔵の書簡であった。ジョン・バウリング(John Bowring, 1792-1872)は、外交官であり、東ヨーロッパの言語・文学の研究者であり、多くの著作を残す一方、下院議員(1835-37)を務めた。また、バウリングは、J.ベンサムとJ.ミルが『エジンバラ・レビュー』や『クオータリ・レビュー』に対抗して急進派の雑誌として創刊した『ウエストミンスター・レビュー』の主筆となり、後に The Works of Jeremy Bentham, 1838-43, 11 vols.の編集者となった。この書簡の記述は1833年7月1日であるが、投函は、翌年ということになる。なぜ、記述と投函との間に1年間もあるかは現在のところ不明である。

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