経済思想家の手稿と自筆書簡

[Letter to] an Unidentified Correspondent[Paul Robin], Oct. 21 1870

J. S. ミルの[ロバン宛]自筆書簡

ロビン(Paul Robin, 1837-1912)は、フランスのアナキスト、教育者であり、フランスの新マルサス主義運動の指導者であった。第一インターでバクーニンとともに閉め出される前まで、マルクスとエンゲルスの支持者であった。1869年ベルギーを追放され、スイスに移り、そこで彼はバクーニンから援助と影響を受け、1870年にロンドンへ移った。書簡中に登場するミルが「友人」、「協力者」と書くリトレ(M.P. Emile Littré, 1801-88)は、哲学者で辞書編集者であり、A.コントの後期の理論を拒否したものの、もっとも熱心な弟子の一人であり、 Auguste Comte et la philosophie positive (1863)の著者であり、ミルとの間で書簡の往復があった。この書簡は未公刊の書簡である。

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