[Letter to] John Bowring, March 5 1828
J. S. ミルのバウリング宛自筆書簡
ジョン・ステュアート・ミルから編集者のジョン・バウリングに宛てた書簡。雑誌『ウェストミンスター・レヴュー』に掲載されたミルのリチャード・ホエイトリー『論理学綱要』の書評をめぐって、バウリングとの確執があったことを示す自筆書簡である。『ウェストミンスター・レヴュー』の編集者であるバウリングがミルの書評に対して、ベンサムの著作を好意的に言及するよう依頼したと考えられている。
これに対して、ミルは、どうしても気に入らないなら「論文の印刷経費を負担してもよい。完全に削除してください。」と二者択一を迫っている。ミルの初期著作活動を知る上で重要な書簡である。Collected Works of John Stuart Mill にも未収録の書簡である。