[Letter to] Sarah Austin, May 22 1842
J. S. ミルのサラ・オースティン宛自筆書簡
これらサラ宛書簡は、それぞれ①1830年8月7日付書簡(No. 32)、②おそらく1831年春もしくは夏と推定されている書簡(No.40)、③1837年4月28日付け書簡(No.204)、④1842年5月22日付け書簡(No.358)、⑤1842年8月22付け書簡(No.369)、⑥1842年2月28日付け書簡(No.389)である。これら書簡はすべて、The Earlier Letters of John Stuart Mill 1812-1848 (Collected Works of John Stuart Mill , vol. XII-XIII, 1963)に収録・公刊された段階では、ウォータフィールド(Gordon Waterfield)所蔵の書簡であった。サラ・オースティン(Sarah Austin, neé Taylor 1793-1867)は、ミルの生涯にとって思想的にも精神的にも過渡期となる極めて大きな意味を持った1830年から1843年までの時期に、父の友人でもあったロンドン大学法学教授オースチン(1790-1859)と結婚した作家であり、翻訳家である。